CACA現代アート書作家協会 特別顧問 岡本光平

第18回 岡本光平展 仙台・藤崎

第18回 岡本光平展 仙台・藤崎

折茂です。

仙台藤崎デパートで開催中の岡本光平展、今回は現代アートがメインだったため、最終日まで作品の紹介を控えました。
現代アートは、出会った瞬間の度肝を抜くインパクト、そこから時間を経るに従いイメージが広がっていく時限爆弾だと思います。その貴重体験を鑑賞者から奪っては申し訳ないと思い、文章だけで会場の雰囲気を伝え、ぜひ作品に会いに来てくださいと呼び掛けました。
東京方面から4名もの方が駆け付けて下さり、嬉しかったです(この時期に)。もちろん地元仙台の方々の反響も大きかったです。
書家の個展会場に並んだ現代アート18点、その中から2点を紹介させて頂きます。


画像の説明
まず東北の修験道の聖地出羽三山の霊峰「月山」。
そのシャープな造形が、神の山のオーラを放っているようです。3つの点は、月読命(つきよみのみこと)を祀る月山に、悠久に満ち欠けする月ではないでしょうか。


画像の説明
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次に会場で目に飛び込んで来るのは古いドラム缶。
書家の個展に存在すること自体が違和感の固まり。
どてんと横たわった姿は、今回のテーマ「一」を表現してもいます。

昭和30年頃、岡本光平少年はお母さんの勧めで愛知県刈谷市の書道教室に通いはじめました。
タイトル「TIME MACHINE/S-23」は、昭和23年生まれの少年時代へのオマージュ。
ドラム缶は真っ赤に錆びたものを磨きあげ、表面が美しく輝いています。ワビサビの錆です。
10個の穴は、ドラム缶がキャンプ場のバーベキューに使われていた時の通気口。そこに貼られた撮影用のカラーフィルムからは、昭和のノスタルジーがにじむ灯りが点滅。
「赤はかき氷のイチゴシロップの色、メロンクリームソーダの真緑、エノケンがCMしていたワタナベ・ジュースの源をなめて舌が紫色になった色、黄色は大好きだったニッキ水、ピンクは刈谷の銀座商店街の街灯に一年中飾りっぱなしだったビニールの桜飾り、僕にとってはすべてが少年時代の原風景」
という作家の話を聞けば、幼い頃に見た夕焼けの空、豆腐屋のラッパの音まで蘇って来ます。

この作品は岡本先生が名付け親となった宮城県村田町の蔵「余白 YOHAKU」に飾られることになりました。
築150年の蔵には歴史が堆積しています。
蔵はまさにタイムマシーン。
個展を通して「TIME MACHINE/S-23」が村田町の蔵に行く道筋は、奇跡を見るようにドラマチックで、現代アートの力を感じる出来事でした。

問合せ先:蔵「余白 YOHAKU」022(224)3011

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