CACA現代アート書作家協会 特別顧問 岡本光平

悠久の中国・江南の春旅 5

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悠久の中国・江南の春旅 5



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折茂です。
第4日目(4月14日)
水墨画を見るような地上の仙境、世界遺産「黄山」の町屯渓(とんけい)に、前夜どしゃ降りの雨のなか着いた。
翌朝も雨は止んでいなかったので、山の景色は見えなかったに違いない。
しかし我等が向かうのは山ではなく、町から離れた農村地帯に残る桃源郷の民家「古鎮(こちん)」廻りだった。
古い民家の白壁の屋根に、黒い瓦のウダツを上げた家々が固まって暮らしている。 細い路地の両側に連なる家の作りがユニークだった。
完璧な八卦や風水の原理に則って造られていて、3階建の家に入ってすぐの土間の天井が四角く開いている。
3階まで吹き抜けというだけで冬は寒いのに、屋根が開いているので土間に雪が積ることもあるそうだ。
体の弱い人や老人には暮らしにくい家作りなのだが、屋根を開けるのは、そこから金運が降りてくるからなんだとか、理解に苦しむ。
もちろん今は暮らしにくいので、若い人は町に出てしまい、老人ばかりの限界集落だという。
路地が狭くて自転車が通るのがやっと、という暮らしには懐かしさが残っている。
家は密集しているけれど、それぞれは厚い壁の中に閉じ籠っている感じ。外から見たら桃源郷だが、町全体が昔は要塞の役目を果していたように感じた。


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土間の屋根が開いている


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家の立派さに比べて台所は質素


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玄関先には馬に乗るための踏み台だある


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昼食は町の食堂で食べたが、揚州一の中華レストランに負けないくらい美味しかった。
採れたての竹の子や地元の山菜、鶏や豚がふんだんに使われていた。塩漬け豚のスープも炒めものもあっさりして美味。
余談だが、「胡瓜」をなぜきゅうりと読むのか不思議に思っていた。西域から来たものの名前には胡が付くのはわかるが、読み方の説明はつかない。
そしたら八百屋の店先に並んだきゅうりに、「黄瓜」と書いてあった。
これで呼び方の謎が解けた。 
昔は黄色いきゅうりも食べたというから、きうりがきゅうりになったのだ。


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観光客で賑わっていた古鎮だが、朝夕は地元の老人しかいない静かな村なので、次はゆったり民泊を薦めたいとガイドが言っていた。
幾つかの古鎮を回った後に中心街の屯渓に戻った。
屯渓の老街(旧市街)は文房四宝の店がところ狭しと並んで壮観だった。風呂桶ほどもある硯を店先に置いて、中に金魚を游がせていた。
店の看板の文字がみな立派で格好いい。新しい街には簡体字が溢れていたが、ここはさすが漢字の国に来た風格を備えていた。古玩(骨董)店めぐりも面白かった。
夕闇迫りちょうちんの灯の紅さが増す頃には、擦れ違えないほど人の波が商店街を埋めていた。
安徽省は日本の近江商人のように、昔から優れた商人を輩出してきた街だという。
闇が迫り紅い灯が輝くほどに、街行く人の中に唐衣を着た商人の姿が見えるような気がした。


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